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インタビュー 特集

日本を代表するファストフード「丼」を世界に

一見正反対な印象のある、「丼」と「カフェ」。これらを融合させた非常に珍しい業態の「Donburi Cafeteria Mixture」(ドンブリカフェテリアミクスチャー)。オーナーの梶原亨介さん(43)に、お店のコンセプトや工夫、苦労したことなどを聞きました。

 

編集部:お店をオープンされたのはいつ頃ですか?

 

梶原さん:2014年の7月です。現在4年目になります。

 

編集部:「丼」専門店というのは非常に珍しい業態だと思います。なぜ、「丼」に特化したお店にされたのでしょうか?

 

梶原さん:世界に発信できる、日本独自のファストフードは何か、と考えた時に「丼」が出てきました。海外では「Over the Rice」という呼び方をされていますが、「Sushi」「Tempura」と同じように世界に「Donburi」として認知させたいという思いがあります。店名の「Donburi」にはそういう意味を込めました。

 

 

編集部:「丼」と「カフェ」、この二つは一般的に真逆のイメージです。融合させようと思った理由は?

 

梶原さん:「丼」には”男飯”というイメージがあるかと思います。しかし、性別で決めつけるのは、もったいない。丼という素晴らしい料理を、老若男女問わず楽しんでほしいと思ったのです。そこで、女性にも気軽に入りやすい雰囲気のお店を作ろうと考えました。

 

編集部:どういったお客様が多いのでしょうか?

 

梶原さん:当初は女性をメインターゲットとしてスタートしました。女性のお客様に多くお越しいただきましたね。その後、次第に客層がどんどん広がっていきました。高校生、大学生のお客様は特に多いですね。ほかに50〜60代の方々もいらっしゃいます。

 

編集部:それは本当に幅広いですね!

 

梶原さん:はい、ありがたいことにリピートしていただく方も多く、中には70代の方もいらっしゃいます。大げさではなく文字通り老若男女問わずいらっしゃるようになりました。ただ、20〜30代がダントツに多いですね。

 

編集部:もともとのターゲット以外の客層が増えた要因はなんでしょう?

 

梶原さん:テレビや雑誌、新聞等に取り上げられた事で、ターゲット以外にも一気に広がったというのはあると思います。他には地道にビラ配りをしたり、近隣に挨拶に伺ったり。

 

編集部:近隣への挨拶は大事ですよね。特に上通は老舗が多いですし。

 

梶原さん:ありがたい事に近隣のお店の方にもよくご利用いただいています。

 

編集部:開店してすぐの頃、大変だったことはありますか? 

 

梶原さん:いろいろありましたねぇ(しみじみ)

 

編集部:それは集客の点で?

 

梶原さん:お客様が全く入らないということはなかったです。実はオープンする1カ月ほど前から仕掛けをしていました。ティザー広告と言いますか、「気になる広告」ですね。詳細を明かさず、デザイン性だけに特化させたフライヤーを作って、いろんなところで配りました。

 

編集部:ティザー広告とは?

 

梶原さん:お店の情報を一切出さず、注目を集める手法を用いた広告です。

 

編集部:斬新ですね! 熊本ではあまり見たことがありません。

 

梶原さん:おかげさまで、お客様が一斉にワーッと集まって…。その代わり、そんな期待を持たせたが故に、初めは僕らの力が追いついていなくて、リピーターづくりに困りました。顧客満足度が低かったんですね。

 

編集部:具体的にどういった声が聞かれたのでしょうか?

 

梶原さん:その頃は人手も足りていなかったので、さばくのに精一杯。「えらい待たなんだった」など、クレームも多くて本当に苦労しました。今ではもちろん改善していますが。

 

編集部:昼と夜ではどちらがお客様が多いでしょうか?

 

梶原さん:集客人数でいうと圧倒的に昼ですね。売り上げでいうと夜が多いです。というのも、夜は結婚式の二次会だったり、会社の宴会での団体利用も多いんです。夜の上通は人通りが大きく減りますね。

 

編集部:確かに夜の上通の人通りは少ないですもんね。

 

梶原さん:それでもうちの丼を求めてお越しいただけるのは、本当に有り難い限りです。

 

編集部:美味しいですもん!

 

梶原さん:ありがとうございます、言わせたみたいですいません(笑)

どのメニューも、こだわりにこだわって考えています。

 

編集部:どんなこだわりが?

 

梶原さん:材料はもちろん、組み合わせ、付け合せのバランス、一口目と最後の味の含め、どうしたら良いかを常に研究しています。今14種類の丼メニューがあるんですが、本当は12種類なんですよ。

 

編集部:えっえっ、どういうことですか?

 

梶原さん:12種類がメインで他2種類は新作です。常にランキングを出しており、カウンターの上に掲示しています。1カ月に一度、13位と14位の2つのメニューは、新作2つと入れ替え。人気者しか残さないんです。

 

編集部:Jリーグみたい!

 

梶原さん:はい、J1とJ2の入れ替えを参考にしました(笑)

 

編集部:なぜ入れ替えるのでしょうか?

 

梶原さん:支持を得られないメニューを残しても、あまり良いことはないので。それだったら、どんどん新しいものを提供した方が良いと考えています。これからどんどん、すごいやつを出しますよ!

 

編集部:そのスピード感は大事ですね。

 

梶原さん:お客様が食べないものを置いていても仕方がないですし、お客様あっての僕らじゃないですか。美味しく食べてもらうのが一番ですし、そのために頑張って調理をし、サービスを提供してお金をいただく。結果、僕らは生活をしていけるわけです。

 

編集部:説得力がすごいです。

 

梶原さん:お客様に「美味しい! また来てしもうた!」と言っていただくことが、僕らにとっての一番の仕事だと思ってます。

 

編集部:今後やっていきたいことはありますか?

 

梶原さん:海外出店、フランチャイズ等を目指しています。最近は視察も兼ねて台湾に足を運んだりもしています。

 

編集部:行動力がすごいですね!

 

梶原さん:海外で仕事ができたら理想だなと。それを忘れないように、内装にも世界地図モチーフのものが多いです。なかなかそんなにうまくはいかないですよ。でも、それを視野に入れて仕事をしていければいいと考えています。

 

編集部:夢は広がりますね! 今日は本当に楽しいお話をありがとうございました!

 

梶原さん:ありがとうございました!

 

★お店情報★

「Donburi Cafeteria Mixture」

住所:熊本市中央区上通町8-18 UIビ ル2F

問い合わせ:096-297-2681

平日・日曜 Lunch 11:00〜15:00 Cafe&Bal 18:00〜22:00

金曜・土曜・祝日前 Lunch 11:00〜15:00 Cafe&Bal 18:00〜22:00

席数:50席(分煙、個室あり)

 

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